今こそ感性をまとう。
ファッションは個性を表現するためのものでもあり、流行を身にまとう事もステータスであり、見た目での他人の評価を決めるものでもある。
でも、地方になると、誰かと同じでなければならない、目立つことや人と違う事が他人から疎外される、そんなふうに僕らはいつの日からかつまらなくなってしまった気がする。
シンプルで誰でも着れることの出来る服を世界中に広げ、低価格で品質も悪くない服を、さらに機能性も兼ね備えた服を提供したことで、消費者には喜ばれたと思うんだけども、一番大事な感性の機能を停止させてしまったような気がする。人間の五感を鈍らせたような気がする。
そしてまた僕らも同じで、それをどこかでそうでないともう受け入れられないような感覚に陥ってしまい、服が、ファッションが、どこかでもう受け入れられないのではないかと、正直思っていた。
服の事は分からないが、自分をやはり変えたい、変化させたい、モテたい、かっこよくなりたい、オシャレになりたい、きっとそんな思いを持ってる人もいるはずなのに、もしかしたらいないのかもしれないと思うぐらい、服の力を信じられなくなっていた。
でもそれは大きな間違いで、いつの時代も必ず服は人の心を動かし、高めてくれるものだと信じ、男を男にしてくれるし、女性を女性に輝かせてくれる。
必要以上に着飾る事はしなくとも、程よく力が抜けて、でもちゃんとしてるファッション、格好、見た目に流行やトレンドが反映されて、そのお客様に合うスタイルを提案したい。そして買い物と会話と、空間を楽しんで頂きたい。Undstarでしか味わえない楽しい時間を提供したい。
NYで感じた事は、ファッションがやはり人の個性になってる事、そして程よく力が抜けてる事、それでいてカッコイイ。そして何もかもが新しい事が良いわけではなく、古いだけが良いわけでもなく、どちらも大事な部分を生かしている事。最新の映像技術も絵を描くことも写真をすべてが必要とされ、それがいたって自然である事。それと同じようにファッションもごくごく自然にあるような存在である事を目指していきたい。